【完】ヒミツの恋を君と。

「それに、学校のハルを知ってるって言っても、学年も違うんだよね?」


「で、でも毎朝一緒に朝ごはんを……」


「朝の数分だけ?だよね?」


「……う、は、はい…」


「俺なんてさぁ、毎日数時間一緒にいるし、夜ご飯一緒に食べてるんだよ。しかも、もう2年になるかなぁー。あ、桃佳ちゃんはこの間転校してきたんだよね?そんなのでハルの本当の友達って言えるのかなぁー?」


「なっ!?」




なっ!なっ!なぁぁぁ─────っ!?




何故か挑戦的な店長の態度に言葉も出ない。



友達ってなに?

晴とあたしはまだ友達じゃないって言いたいの?



友達の概念って??定義って???




だんだんテンパって来たあたしは、さっきまで考えてたバイトを断る理由すら頭から飛んでしまってた。






「まさか、バイト断ったりしないよね?」


「…はぃ?」


「もっといろんなハルを知る努力をしないと、その内晴に『お前なんて友達じゃねぇよ。つか、誰だっけ?』とか言われるよ」


「えっ!?」





店長の晴の口真似はそっくりで…。


言いそう!

言いそうだよ!




それくらいの傍若無人っぷりは晴なら朝飯前って感じだよ!