【完】ヒミツの恋を君と。

「おぉそうしろ!悪友と美少女にはハルの大好物のグラタンを食わしてやらぁ。仲直り記念だ!」



店長が、わははと笑いながらそういった後。

晴は急に立ち上がって、未だに座り込んだままだった祐樹先輩の前に手を差し出した。


その手にびっくりしたように、祐樹先輩が晴を見上げる。



「美月と食ってこいよ。美味いから…俺は、あいつと話してから帰る。姉さんと父さんにはそう言っといて」



晴の言葉を聞いた祐樹先輩が晴に手を伸ばす。


その手を晴がグッと引き上げて、祐樹先輩を立ち上がらせた。



その光景に、みんなが、ホッと息を吐くのを感じた。


良かった──



これからきっと、晴と祐樹先輩の絆は前よりもっと強くなる。



「ついでに悪友くんはハルくんの変わりにバイトしちゃいなよー」


「おー!トウヤ、それはグッドアイディア!」


「店長、微妙な横文字似合いません。キモイです」




あたし達に手を振り、がやがや言いながら、倉庫から出て行くみんな。



そんなみんなを見送る晴の目が優しくて、あたしの胸の中から熱い物がこみ上げてきた。