【完】ヒミツの恋を君と。

「吉丘さんは、人と関わるのは嫌いじゃないけど、苦手だから、休み時間は本を読んであまり人と関わらない様にしてる。でも友達なんていらないって思ってる訳じゃなくて、むしろ友達欲しいって思ってる。友達が一度出来たら、自分より友達のこと大切にしそうなタイプ」


「……」


「ま、これはあくまであたしが想像する吉丘さんだけどね」


「……」





あ、当たってる……。


一気にあたしについて語られてびっくりした。

でも、あたしのこと“オタク”と一言で終わらせずに、こんな風に見てもらえたことを嬉しく感じた。





「吉丘さんが休み時間に二次元に没頭する様に、あたしは休み時間に1人で人間観察に没頭するのが趣味なの」





そう言って照れた様に笑った立花さんは変わってる部類に入ると思う。


でも、なんだろ?

彼女のかもし出す雰囲気は落ち着く。