【完】ヒミツの恋を君と。

勢いよく振り向くとそこには、同じクラスだけど、今まで話したことはない、立花塔子(たちばなとうこ)が立ってた。





「ふーん、吉丘さんって覗きの趣味があったんだ?意外…」


「え!?ち、違う!」





声を潜めてやり取りしながらも、立花さんは興味津々って感じで、2人の先輩の方に目を向けている。





「ラブラブシーンを覗くなんて、まったくいい趣味だなー」


「え?ラブラブ?」





からかうようにそう言った彼女の言葉に反応してもう一度、2人の先輩に目を向ける。





「っ!?」





その光景が目に入った瞬間、急いで角に身を隠した。

その後、堂々と腕を組みながら先輩達を見てた立花さんのことも角に引っ張りこんで一緒に隠れた。




あたしは何がなんだか驚きで…。

先輩たちはキスしてた。




男の先輩が美月先輩をきつく抱きしめながら何度も何度もキスしてた。