ト、トウヤさん邪魔です!
そんなこと言えないけど、あたしがお客さんのカフェオレを混ぜてる最中ですら、あたしを囲む手を離さない。
しかも、王子スマイルで覗き込んでくる。
だから体はカチカチのままで、スプーンでかき混ぜる手が震える……。
「モカくん…もっと丁寧に混ぜてください。こんな風に……」
「!?」
今度はリツキさんの手があたしの右手に添えられる。
トウヤさんもリツキさんも毎日必ずこんな風にあたしに絡んでくる。
もうこれは、バイト中のお決まりのコースだけど、全然慣れない!
リツキさんに触れられてる右手と左側に感じるトウヤさんの視線が気になって、左手に持ってた角砂糖のビンを傾けてしまって……
「あーあ、モカ、角砂糖床にばらまいてるよー」
「あ、えぇっ!?ご、ごめんなさい!あ、あた………っぐ!?」
言い切る前に、ビタンっ!というすごい音と共に、あたしの口は、背後から来た誰かの手によって強く塞がれた。
そんなこと言えないけど、あたしがお客さんのカフェオレを混ぜてる最中ですら、あたしを囲む手を離さない。
しかも、王子スマイルで覗き込んでくる。
だから体はカチカチのままで、スプーンでかき混ぜる手が震える……。
「モカくん…もっと丁寧に混ぜてください。こんな風に……」
「!?」
今度はリツキさんの手があたしの右手に添えられる。
トウヤさんもリツキさんも毎日必ずこんな風にあたしに絡んでくる。
もうこれは、バイト中のお決まりのコースだけど、全然慣れない!
リツキさんに触れられてる右手と左側に感じるトウヤさんの視線が気になって、左手に持ってた角砂糖のビンを傾けてしまって……
「あーあ、モカ、角砂糖床にばらまいてるよー」
「あ、えぇっ!?ご、ごめんなさい!あ、あた………っぐ!?」
言い切る前に、ビタンっ!というすごい音と共に、あたしの口は、背後から来た誰かの手によって強く塞がれた。