パタンと閉まる扉。

急に静かになったこの部屋……。





「……っ、わっ!?」





途端に足の力を失って後ろに引っ張られるようにふらふら後退する。


背中が壁にぶつかって、やっと足の動きが止まった。


指で鼻にそっと触れるとまだ熱くて、それを感じ取ると、またさっきの感覚を思い出して顔にカァーっと血が上る。


そのままその場に座り込んだあたし。





し、死にそう……。

激しすぎる心臓の音が静まってくれない。




は、晴は何を考えてあんなこと……!