そう言ってから、溶けない内にと、パフェを口に入れる。うん、やっぱりおいしい!

晴が作ってくれたパフェは、今まで食べた中で一番おいしい。

食べれば食べるほど元気になっていく様に感じるから不思議。


目線はパフェに落としたまま、口を開いた。





「あたし、自分を変えたいの。綺麗になりたい、強くなりたい」


「……」


「そしたら自分に自信が持てる様になると思うから…」





そうだ、あたしはそう言う理由でバイトしたいと思ったんだった。

だから頑張らなきゃ。

たかが2時間くらいでへこたれてたらダメだ!


今はまだ“出来そこない”のあたしだけど、もしも、あたしが自分に胸をはれる、そんな女性になれたなら…。





晴はあたしを見直してくれるかな?


晴の表情を伺う様に視線を上げる。

決意表明をしたのはいいけど、今になって恥かしくなってしまう。

もしかしたら、思いっきり笑われるかも。



でも、視界に入った晴は、真面目な顔をしてあたしを見てた。





「お前さ…」


「え?」


「そんな風になりたいのは“はる”のため?」


「え?“晴”……?」





晴に“はる”と言われて頭に思い浮かぶのはもちろん目の前にいる“晴”。


でも、晴が自分のこと『はる』って言うなんて変だよね。


首を傾げてると、晴はあたしから視線を逸らせてから言った。