面白くない……。





「そうだ…ごめんね、『出来そこない』で……」


「今度は何だよ？怒ってんの？」


「怒ってないよ。言われても当然だもん！」





そう言いながらも、あたしの口調が投げやりになるのも、面白くないと感じるのも、疲れてるからだよね？……きっと。





「悪かったよ。あの時はつい、ムカッとして…」


「え！？ムカッと？？？」





や、やっぱり晴はそんなにあたしの失敗を怒ってたの？？？





「いや、違う。そうじゃなくて……って言うか、お前こそあんな風にトウヤさんやリツキさんからくっつかれるの分かったのに、まだバイト続ける気かよ？」





最初は、慌てて否定してる風だったのに、途中からは機嫌悪そうな声になる晴。





「うん、それは大変だけど、続けてみようと思う」