【完】ヒミツの恋を君と。

驚いて目を見開くあたしを見て、晴が不満気に目を細める。





「お前みたいな単純明快なヤツはこういうの与えるだけで簡単に復活するだろうと思ったから作ったんだよ」


「うんうん」


「……いらなかったら食うな。俺が食う！」


「うわっ！ダメだよ！あたしのだからっ！」


「なら大人しく食……」


「こんな可愛いのを晴が……ふふっ」


「やっぱり食うな！」


「うわっ、これはあたしのだってば！いやぁ───！！」





こんなやり取りも楽しいから、晴の言う単純明快なあたしの疲れなんて吹っ飛んでく。



晴があたしのためにパフェを作ってくれてる姿を想像すると、どうしてもニヤけが止まらない。



そんなニヤついたあたしの顔に不快感を示す晴は人相悪く、もっと目を細めた。


学校バージョンの晴がそんな顔をすると、通報されそうだけど、イケメンバージョンの晴はそんな顔してもやっぱりイケメン。