【完】ヒミツの恋を君と。

* * *





「疲れた………もうダメ…」





ここはカフェの裏。

誰もいないこの部屋で、独り言をつぶやきながら、ロッカーの前にある休憩用のイスに座り、その前にあるテーブルに突っ伏せた。




店の方からは、お客さん達の笑い声が聞こえてる。




バイトを始めてまだ2時間。
残り、2時間…。




まだ折り返し地点だっていうのに、もうすでに体力と精神力の限界を感じてる。




実はあれから、どんくさいパワー全開にいろんな失敗を繰り広げ、とうとう店長に『休憩しておいで』と言われてしまったあたし。




なんの役にも立たないふがいない自分に悲しくなってきた。


晴の言った『出来そこない』を思い出す。




あぁ…泣きたい。