「んじゃ、よろしくねー。華ちゃん♪」

「ん?なんか言った?」


はっきりいって
聞いてなかった。
…はい、ごめん。想くん

「えー、また最初からあ?うー…」


あ、華でーす。
中3になりましたー
クラスは、またまた想くんと同じ。
叶も同じだけど、翠とはちがう。
私達は、1組。翠は5組 。
翠は強がってたけど…淋しがり屋の翠には耐えられないよね。

もう、あのこは華がいないとダメなんだからー


「…って事!わかった?」

「うん!って事って何?」

「もう、華ちゃんやだー」

想が瞳をウルウルしながら叶に言った。

「もー華っ!、そー君可哀相。私が言ってあげる」

「ありがと、叶ちゃん」

「えと、簡単にいえば、華っ!あなた生徒会の会長に選ばれたのよー」

「…?せーとかいのかいちょーって何?」

「…華、ちゃん?」

せーとかい。
せいとかい。
…整頓会?

かいちょー。
かいちょう。
快調?

「ちがうっっ!」

あ、また心の声聞こえてたカシラ?

「生徒会の会長よっ」

…生徒会の、会長?
嘘っ…嘘っ!

「あ、僕は副会長だよー、華ちゃんよろしく!」

「私は書記よ。会計がまさかの翠。」

華が、会長…?
華ちゃんが出来る子なのはわかるけどもっ

「あ、選挙っ選挙やってないじゃんっ」

「…校長が直々に…ね。」

「僕がオネガイしたんだよ」

「…なんで?そんなことが出来るの?」

「だって校長センセーとオトモダチだから♪」

「…えっ!?」

「へぇー…なにかと便利ね。」

ちょっ叶ちゃんっ!
ド悪魔だなっ

「校長センセーの権利、使っちゃった!」

「なんでそんなことすんのっ?」

「だってー、このままじゃ浬と椎月と同じ高校に入れないって言われたから…。」

「私は、そこに入るとは言ってないわっ!」

「…しかも、推薦必ず貰えるって…華ちゃんのためにしたの…。」

今にも泣きそうな想くん…。

「わかった!から、泣かないで!」

「本当?ありがと♪」

はあ、面倒くさいことになったよ…