「早く、私を要のところまで案内して」 未だ苦しそうに肩で息をしている男を、容赦なしに冷たく見下ろす。 「クソッ…、なめやがって…!」 男の恨めしそうな、怒りに満ちた目が自分を見上げた。 やがて、男は立ち上がり… 「こっちだ」 先に続く、長い廊下へと歩き始める。 「…。」 私も男に続いて歩き始めた。