-カツ -カツ -カツ… かかとの高い 厚底のような靴音が静かに響いたのは… 「有沢さん…!!」 みんなの顔に驚きが走ったのは ほぼ同時だった。 有沢……さん……? 顔を上げると、 確かに廊下の遥か向こうから、 有沢さんがオレたち…いや、斉藤の部屋に向かってゆっくりと歩いてくるのが見える。 銀色の前髪を、 静かに揺らしながら…