どうせ見ないと分かっていつつも、メールを送ってみる。

たった一言、“有難う”とだけ。すぐに宛先不明で返って来ると思ったのに、

返って来ない。もう誰かがこのアドレスを使っているのかな?

そうだとしても、こんなメールに返事なんて来る訳ないか。

悪戯メールだと勘違いしてそれでお終い。そうだよね。

尋は向こうで元気にやっているだろうか?また見下していたりしないだろうか?

なんて考えながら私は私で思い思いの時間を過ごす。

すると突然に1通のメールが届く。きっと凛ちゃんだろう、そう思いメールを読む。

次の瞬間には慌てて家を飛び出していた。夢か幻なんだって思ってしまう。

辿り着いた先に来ればメールの差出人ともう1人の姿。

1日会っていないだけだと言うのに、本当に懐かしく感じてしまう。