「はぁ、はぁ…はぁ……」 階段を駆け上がり、反対側のホームへと駆け下りた。 久々にこんなに走った気がする。 心臓がドクドクドクととても速いペースで脈打っている。 朝から男の子の膝に倒れるなんて… しかもしかも、抱きしめられた… あ、いや抱きしめられたわけじゃなくて、フラってなったから、支えてもらったわけであって…… 私があわあわと一人で心の中で弁解していると、後ろからつんつんとつつかれた。