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ゆっくり目を開ける結城



視界に入ったのは寝室の天井



あの後結局眠れたのか



ベッドからゆっくり
起き上がった結城は



時計を確認してリビングへ…



「あ、結城おじチャンおはよう」



笑顔の愛優



その手には
人間の心臓らしき物を持ち



『あ、愛優…』



「結城おじチャンも食べる?」



ニヤリと笑った
愛優の目は真っ赤になり



バキッ



ボリッバキッバキッ…



美味しそうに心臓を食べ続ける



『わ、わっ…』



俺は慌てて家を飛び出した







クスクス
クスクス





クスクス





いい気味。



あの子が化け物
あの子が化け物



クスクス
クスクス





『な、何だ!?』



頭の中で声が聞こえる



クスクス
クスクス



助けてくれなかった
助けてくれなかった



頼んだのに
ウチの体取り返してくれなかった



あんたが全部悪い
あんたが全部悪い
あんたが全部悪い



だから奪うの



あんたの大切なもの全部奪ってやる



何もかも



あんたの命も



全部全部



クスクス
クスクス


クスクス