『ここから車で20分…』



部署を出て車に乗った結城は



河村誠の自宅の住所を
ナビに入力してセット



" 悪霊には塩 "
千紘に聞いた話しを思い出し



俺は途中


コンビニで塩を買って
真っ直ぐ河村誠の家へ



" 目的地に近付きました。案内を終了します "



到着した住所



俺の目の前にあったのは
なんの変わりない1件家。



『ここが河村誠の自宅…』



俊が出して来てくれた個人情報によると



河村誠には家族が居る
奥さんに子供の3人家族



『よし』



自分なりに気合いを入れた結城は




ピンポーン…



恐る恐るインターホンを押す



『……。』




" はい? "



『すみません警察ですが、ちょっとよろしいですか?』



女の人?
この人はきっと河村誠の奥さん



俺は


インターホンの画面越しに
自分の警察証明証を見せる



" ……。"



そして数秒後



『……。』



- ガチャ -



ゆっくりと扉が開く



『あ、あの…』



「何の御用ですか?」



河村誠の奥さんは


俺の訪問に対して明らかに迷惑そうで
開いた扉の隙間から少しだけ顔を出す



『ご主人の事で聞きたい事が…』