「問題はピエロの男」



部署に戻って来た結城は陸と鈴香・俊の4人で



過去の子供消息不明事件の
書類を全て引っ張り出す。



「あーそのピエロだけど、河村誠(45歳)先月から入ったバイトらしいよ?」



「玲チャンってばナイス♪よく調べといてくれたねー「当たり前。あたしを誰だと思ってんの」



「玲チャンじゃないの?」



「そーじゃなくて!!」



陸と玲奈の


賑やかなやり取りを
横目で見ていた俊は



突然結城の肩を叩く



『これ…』



俊が俺にくれたのは河村誠の個人情報。



「…ひ、必要かと思いまして」



「あ、ダサ男!あたしがやる仕事取んなー!」



「あ、す、すっすみません…「玲ーさっきの言葉は撤回。NOTナイスー」



『……。』



ここの部署は本当に個性的だなぁ



そんな事を
思いながら



俺は俊がくれた
河村誠の個人情報に目を通す



あのピエロは実在する



人間?



ならどうして突然車内に現れた?



『陸サン』



「ん?」



『俺… この人に会って来ます』



「えーあたしも行きた…「玲は引き続き書類整理!結城、1人で大丈夫そ?」



1人で行く事に関して
そりゃあ不安はある。



だけどそんな事行ってられない



結城は無言で頷く



「じゃあ俺は引き続き千紘って男の捜索・俊には悪魔関連の資料集めさせとくから」