「何で結城が持ってんの!?」
亜由美が悪魔と契約した
契約の日まで後2ヶ月…
部署内にて
俺は加奈チャンから貰った
石を玲奈に見せていた。
『前にも話した通り千紘が加奈チャンに持たせた…「色といい模様といいこのブレスレット天眼石だわ」
虫眼鏡でまじまじと見た玲奈は
『天眼石?』
手に持っていた石を手渡し目を輝かせる
「これ本物じゃない♪ 天眼石は一般的に強力な邪気を払う魔除けの石と言われてんのよ」
『魔除け…』
「効き目があるのは憎悪や恨みを抱えた攻撃的で悪質な悪霊にだけ。千紘は亜由美から加奈って子を守る為にくれたのよね?」
『千紘のおかげで加奈チャンは助かった』
「あーもう!その悪魔って敵なの味方なの!?一体どっ…「子供をさらってるからには敵ですね… 結城サン、玲奈サンコーヒー入りました」
おぼんにカップを乗せ
給湯室から出て来た俊
「お、ありがとダサ男♪ そもそも無差別殺人の犯人は千紘じゃないって事は一体誰が犯人なの!?」
『……。』
玲奈の言う通り
無差別殺人の犯人が千紘じゃないとなると…
「あ、明日香チャンではないでしょうか?」
『…俊?』
「確信はないですけど…でもそう思いませんか?ほら、僕等の事も殺そうとしたし…」
『……。』
明日香チャンが…
俊の言う通り
本当に明日香チャンか?


