助けてくれたのか?千紘が?



黙り込む結城にははっと笑う千紘



「何だよその顔。助けてやったのに礼も無しか? それより大変だなー鬱陶しい奴に逆恨みされて相当恨まれてんなぁー」



『どうして助け…「お前のこと別に嫌いじゃないからし、この身体の持ち主の記憶によると昔から友達だったんだろ?」



『……。』



「今回は忠告しにがてら助けてやったけど… 俺の邪魔するのなら容赦無く殺すからな」



にっこり笑う千紘に
俺はまた黙り込む。



「殺されたくなかったらもう邪魔す…『亜由美の契約を無効にしてどうするつもりだなんだよ』



「……。」



『その為に子供を集めてるんだろ!?』



「……。」



『なんで… 学校の生徒や患者・ショッピングモールに来ていた人達を何故むやみやたら殺した!?』



「…それは俺じゃないよ」



『え?』



「辞めさせたいんだけどなー」



辞めさせたいって…
犯人は千紘じゃないのか?



じゃあ誰が…



『どう言う事だよ!?』



小さな声で呟いた
悲しそうな顔で笑う千紘を見て



俺は思わず聞き返す



「とにかく。邪魔するならさっきの化け物と同様抹消する。この身体の持ち主と友達だったにせよだ、ちゃんと忠告したからな?」



" 忠告した "



そう言った千紘はそれだけ言い残し
女の子と一緒に跡形もなく消え姿を消した。