「なんなのよこれ!!!」



翌朝何も知らずに
部署に来た玲奈は



割れた電球に散らばる書類
床に落ちたオカルト道具…



泥棒が入ったかのような
部屋を見て大声を上げる



" 暗くて見えないから片付けは明日 "



出勤時間2時間前に来ていた結城と俊は
何も知らず激怒するそんな玲奈に苦笑…



「ダサ男この状況は何なの!? あーっ飾ってた十字架人形まで落ちてるし、最低ー!!」



「ゆ、結城サン説明…『お、俺が!?』



「だ、だって玲奈サン凄く怒ってるんですもん…」



ビビる俊に呆れつつ



結城は
昨夜の出来事を全て玲奈に話す



「……。」



黙り込む玲奈



『玲奈?』



「あの化け物は千紘じゃなくて明日香チャンが仕向けたって本当に!?」



『は、はい…「それ、確かなのよね?人間を化け物にするなんて普通の霊に出来るハズない」



「で、でも確かに明日香チャンの姿が…」



沈黙の中



玲奈はそれ以上何も言わず
床に落ちた書類を蹴散らし



自分の席に座る



「ああっ!!」



大切な書類があるかもしれない



その思いから
慌てふためき



書類を慌ててかき集める俊



「もう玲奈サンったら…駄目ですよ!!」



「大丈夫大丈夫。これ全部あたしがパソコンで出した物だしー「そう言う問題じゃなくてですね…」



明日香チャンといい千紘の狙いといい



答えが
見えず



結城は悩んでいた