『相変わらず凄い記憶力だよね…』
「はい、記憶力… それが僕の取り柄ですから。この日記を見ていると解るのが6月26日父親はまだ普通で27日母親は意識不明だったと考えられます」
『…確かに』
「6月29日父親がおかしくなり母親の意識が戻る。悪魔の契約の効力は契約日の翌日からと言われているので契約した日は前日の28日と言う事になりますね」
今日は2月25日
契約終了まで約4ヶ月
そうなったら愛優は?
愛優はどうなるんだ?
結城は色々考えながら
再生された防犯カメラの映像を見る
そんな中
先程と同じ映像なのに気付いてしまった
『なっ…』
結城の反応を見て映像を
慌てて一時停止する俊。
『10秒だけ戻せる?』
「気付きました?」
結城が気付いたのは
女の子がトイレに駆け込んだ瞬間
トイレの入り口の前にある鏡
そこに
顔はハッキリ
解らないけど
茶髪の女の子が鏡に一瞬映った


