「だ、大丈夫ですか!?」



俺の視界に入ったのは
大きな塩袋を持った俊



『俊…』



「あ、あの化け物は…」



あれ?



血だらけだったトイレは
血一滴すら落ちてなくて



幻覚?



その代わり結城の体は塩まみれ



『…消えたみたいだな』



「す、すみません。かかってしまいましたね…」



『いや、俊のおかげで助かったよ』



俺は生きた肉の塊が居た
天井にも視線を向ける…



が、普通の天井で。



さっきのは何だったんだろう



『嘘だろ…』



更に捜査を進めた結果



『こ、これは…』



「この女の子さっきの子ですよね?」



さっきのは


ここに入院している
女の子だと判明した



何で解ったか?



看護婦が持ってた1枚の写真に
先程の女の子が写ってたから。



でもおかしい



俺が見た姿は
まるで化け物



写真に写った可愛い姿じゃなかった



「ねえ結城サン…」



『どうした俊?』



「前回といい今回といいターゲットは子供… 嫌な予感がするんです」



『え?』



「相手は悪魔。もし…もし予想が当たっていれば呪いはまだ続いているのかもしれないですね」




『呪い?』



「我が受ける契約の掟に基づき20年後に然るべき償いをする事を約束する。その証としてここに署名する」



『それって…「はい、悪魔契約の呪文です。亜由美が消えてもなお呪いは続いている」



『え、でも契約は本人じゃないと成り立たないって…』



「そうなんです。そこが謎なんですよね…どうして子供を集めているのかも…」



『……。』



もしかして亜由美が生きてる?



いや、そんなハズはない



あの時


俺は確かに父親を殺す為犠牲になった
亜由美の胸にも鎌の破片を突き刺した。



ハズ…



その後、亜由美の中に居た
萌チャンの体出てきた愛優…



もしかして愛優チャンは…?