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『陸サン!!』
数分後に現場に来たのは
陸と俊そして捜査関係者達
遺体の捜査が始まる中
陸は部屋中を徘徊する
『り、陸サン?』
「この家特に変わった所はなさそうだな…」
遺体を見て怯える俊
「ざ、残酷ですね…昼の高校生殺害の事件と全く同じ手口。藤城千佳子・竹田詩織・上島涼子・古谷芳子… 生徒合計14人を殺した犯人と同一犯と見ても良いでしょう」
何も見ず
殺された14人全員の名前を順に話す俊を見て
" どんだけ記憶力良いんだよ "
思わず驚きの表情を見せる
「あ…ぼ、僕、記憶力だけはいいので…名前だけじゃなく住所・年齢・生年月日・死因…全て言えま…」
『全てって…「結城、ダサ男はマジすげーぞ。見た物絶対忘れない不思議な力持ってっからな。完全記憶能力!別名、動く辞書!」
「そ、その言い方は辞めて下さいよ!」
反論する俊を無視し
目を閉じた陸サンは遺体に手をかざす
『……。』
「……。」
霊視出来るのか?
俺と俊は
陸サンの行動をじっと見ていると
陸サンの表情がどんどん険しくなる
『陸サン…?』
「愛優チャンは何処に居る?」
『愛優ですか?それが…』
「ハッキリとは解らないけど… 彼女が危ないかもしれない」
『え!?』
「な、何か見えたんですか?」
「ダサ男話しは後だ。先に愛優を見つける」
陸サンを始め
結城と俊は手分けして愛優を探す事にした


