階段を降りて
俺が見た物は
全開になった入り口のドア
『どうしました!?』
俺は悲鳴の聞こえた部屋の中へ…
「あ、あっ…」
『だ、大丈夫ですか!?』
中に入ると
腰を抜かした女の人が居て
女が指差す
リビングの天井に
視線を向け固まる
『なっ…』
背中に
電気器具が刺さり
貼り付けになる男
ポタッ
ポタッ…
男は刺さった部分から
真っ赤な血が滴り落ち
『…なっ』
男は大きく息をする
吸って
吐いて
吸って
吐いて
「あ、あなた…」
口をパクパクする女
そんな中
男の体を降ろそうと
手を差し伸べた瞬間
ドロッ…
目玉が溶け落ち
胸から血を噴き出すと
「や、やだ…あなた…」
『……。』
「あなたーー!!」
男の体はぐったりし
冷たくなっていった


