ブログ女 ーAyu Official Blogー 3



その日の夕方…



『ただいま』



ぐちゃぐちゃになった部屋の掃除をした後
適当に今日の夕飯の材料を買って帰宅。



「結城おじチャンおかえり」



仕事帰りの俺を必ず出迎えてくれる愛優



「結城おじチャンさっきは取り乱してごめんね…で、パソコンで色々調べたの。頭の病気は記憶障害になる可能性があるって…」



靴を脱いだ結城は


力なく微笑む愛優の
頭をポンっと撫でる



『大丈夫。愛優は病気じゃない』



「わ、解ってる…産まれつきの痣だって解ってるけど… その… えっと… 」



『ん?』



「と、とにかく!毎日忘れないように日記を書く事にした!」



『日記?』



「忘れても思い出せる様に!」



『愛優…』



痣があるって事隠しとけば良かったかな
愛優の過剰に怯える反応を見て少し後悔



そんな事を
考えながら



そのままキッチンへ



『直ぐご飯にするから』



手を洗い



袋から今日買って来た
物を取り出そうとした



その瞬間



キャー!!!



下の階?



女の人の悲鳴が聞こえて



「結城おじチャ…『愛優は部屋に居て』



「う、うん…」



俺は慌てて非常階段で下の階に降りた