【 アタリ 】
そんな、そんなハズがない
【 そもそも千紘 ハ 存在シナイ。3年前 カラ 】
『は…?』
" 3年前 " どういうことだ?
守 (千紘)の視線は陸サンに向け様とした
その瞬間
陸サンは隙を見て結城の目の前に居る
守クン (千紘) に
ペットボトルの水を投げかけた。
【 ヴッ… 】
水がかかった場所
突然、煙の出る肩を押さえて
顔をしかめる守クン (千紘) は
『な、千…』
目の前から消えた
『陸サン何を…』
「悪魔の嫌がる聖水をかけた。やっぱりこの事件には悪魔が…それより結城、あの悪魔と知り合いなのか?」
『……。』
千紘は電車に引かれて
あの時亡くなったハズ
なのに
千紘が悪魔だとして
守クンの体に入るその目的はなんだ?
『…はい。俺の友達です』
" 俺の友達 "
いや、千紘とは友達だった
過去形で言った方が
良いのかもしれない
あの悪魔が言うには
千紘は3年前から存在しない
3年前の事、今でも覚えてる
確か千紘は
バイクに乗っている所を
トラックに巻き込まれて
即死でもおかしくない
そんな
大きな事故なのに
奇跡的に助かった
あの時から千紘じゃない?
『……。』
意味がわからない


