猫ふんじゃったー♪



猫ふんじゃったー♪




「……。」



『……。』



抱いて居た猫を
床に降ろした守クンは



しっぽふんじゃったー♪



グシャッ



右足ふんじゃったー♪



グシャグチャ…



『ま、守クン…』



頭ふんじゃったー♪



ニキャアアアアアア!!!



物凄い力で容赦無く
猫を踏み潰していく



踏まれた猫は
はらわたが出て原型がなくなり



「守クン何して…」



陸サンの問いかけに楽しそうに笑う守クン




【 何って 遊ンデルンダヨ 】



遊んでる?



【 何シニキタノ? 】




守クンの目は赤く



俺と陸サンは


異常な雰囲気の相手を見て
顔を見合わせ後ずさる……



そんな中



陸サンが口を開く



「誰だ」



【守 ダヨ】



「お前は誰だ?」



更なる問いかけに笑う守クンは



【 ヒント 】



「……。」



【 結城 ナラ 知ってる 】



『え…』



1歩・また1歩と血の付いた靴で



守クンは
俺にどんどん近付いて来る



俺は知ってる?
どういう事だ?



【 結城 】



『……。』



【 オレだ 】




聞き覚えがある
少し癖のある声



けどまさかそんなハズはない
あの時、確かに死んだハズ…



【 結城 】



『…ち、千紘?』