『愛優、愛優!!』
結城は
倒れた愛優を心配し
体を何度もゆさぶる
だが起きる反応はなし
「良くやった亜由美… 優樹菜を消した。契約は、契約を交わした悪魔が死ねば無効… 」
ゆっくり立ち上がり愛優に近付く千紘
『無効…』
「良かったな結城。まさか亜由美本人を契約者の悪魔と戦わせるなんて… その発想、俺にはなかった。これでその子は命を奪われず化け物にもならなくて済む」
『消えたって… じ、じゃあ化け物になりかけてたのも…』
「もう心配ない」
隣の部屋から聞こえる
子供の泣き声がする中
優しく微笑み
気を失う愛優の髪をなぞる千紘
「俺は、亜由美が化け物にならなきゃそれでいい。大切な人だからこそちゃんと成仏して欲しかったんだ」
『千紘… お前もしかして… 』
「その子を頼むぞ結城。俺は今まで集めた子供達を返してくる。だから悪魔除けの魔法陣一部消してくれ」
『あ、ああ… 』
結城は千紘の言葉を信じ
言われた通り
魔法陣の一部を指で消す
消したと同時に
魔法陣の中にいた
千紘と子供達全員
消えた


