「さて、昔話はこれでおしまい。来た…」
来た?
結城は優樹菜サンの視線の先を見る
『千紘、愛優… 』
千紘に腕を後ろで縛られた愛優は
俺を見て力いっぱい叫ぶ
「結城おじチャン!!」
現れたのはいつもの可愛い愛優
「優樹菜、亜由美の契約を無効にし…『駄目だ千紘、子供達は殺させない!!』
「だーかーらー。邪魔すんなって言ってんだろ」
ふわり
千紘が手をにかざすと同時に
バシッ
結城の体は宙に浮き
壁に叩きつけられる
『…っ』
「さぁ優樹菜、子供は沢山集めた。早く無効にしろ」
" 子供は集めた "
そう言った千紘は小さな声で呪文を唱え
今度は
何もない所に
手をかざすと
ブラックホールのような見た目の
何処かに通じる穴が出現した。


