ブログ女 ーAyu Official Blogー 3



『優樹菜サンって萌チャンの母親の… 貴方は死んだはずじゃ…』



「それが死んでも死ねない体なのよ。この世の者じゃないから」



『この世の者じゃない?』



「そ、あたしは悪魔。貴方の友達の千紘と同じ」



千紘と同じ悪魔…



『嘘だろ…』



確かに。



萌チャンが生きてた頃



父親の健司の死は見たが
優樹菜…母親の死は見ていない



「もうすぐ。もうすぐよ。契約期限になる。あはは…あはは…」



優樹菜は



萌チャンの


無くなった上靴を
片手に待ち、声を上げて笑い出す。



『優樹菜サン…契約者は貴方だったんですか!?』



「そうよあ・た・し♪ ちなみに亜由美や亜由美の母親を殺したのもあたしよ」



『え?』



「知りたい?全部」



『優樹菜サ…「まだまだお仕事まで時間があるから話してあげてもいいわよ」



" 話してあげてもいい "



そう言った優樹菜は
結城に過去の話を始めた。