『嘘だろ…』



携帯をポケットに入れた結城は



途中でタクシーを拾い
慌てて江波家へ向かう



頼む
頼む



間に合ってくれ



『頼む…』



車で10分



『あ、運転手サンそこ右!!』



江波家に到着した俺は



『そこで降ろして下さい!!』



運転手サンにお礼を言い
車から降ろしてもらう…



『……。』



江波家の玄関
ドアノブに手をかけたその時



" キャー "



家の中から愛優の悲鳴が聞こえ
慌てて家に入る。