続いてのニュースです。











X月X日○○町付近で5歳の女の子がまた行方不明になる事件が…



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「物騒な世の中になったなー子供が狙われるなんて」



職場近くの定食屋



結城の目の前でうどんをすする陸は
わざとらしく大きなため息を吐く



『大丈夫。きっと犯人見つかりますよ!まだ捜査始ま…「アホかお前。始まったばっかとか関係ないから」



箸を置き突然立ち上がる陸



「まーた始まった。陸の力説」



結城の隣に座る玲奈はやれやれとため息



「おいコラ玲!俺の話しは新人の結城にとってすんごい重要なんだからちゃんと聞かせないと」



「だーかーら。あんたの力説のどこが?どの部分がためになる?10文字以内で説明せよ」



「そ、それは…結城、俺の代わりに宜しく!」



" 結城 "
この物語の主人公の名前



『え、俺がですか?』



明るい茶髪に薄い縦の
銀の線が入ったスーツ



耳と鼻に銀のピアスを付けた
結城より少し年上のチャラい男



陸は目をうるうるさせ見つめる…



刑事だった俺が


特殊事件専門部署に
移動を命じられ半月



『そ、そんな事より食べたなら早く行きましょう』



現在多発している
子供誘拐事件を追っている



「あ、ひど!こいつ話しそらしやがった!」



「ほーら。やっぱ良い所なんてないんじゃん。陸の力説なんてクソ以下♪」



綺麗な茶髪を束ね上げた
OLの格好をした1人の女



玲奈落ち込む陸を鼻で笑うと
立ち上がりそのままレジへ…



「玲チャンは相変わらず口悪いんだからー」



ブツブツ文句を言う
陸は玲奈を追いかけ


同じくレジへ向かう



『……。』



賑やかな人達だなぁ…
賑やかな2人の姿に思わず苦笑



「結城、なーにしてんの早く来なよ」



『あ、はい…』