「寝るまでいてやるから」 「え」 「早く寝て治せよな」 「あ、え…」 思いもしなかった言葉に、うまく話せなくなる。 だって、だって、これしか言葉が出てこないから。 「好きです……」 「もうわかったから」 大きくて温かい手。 すごく安心するけど、同じくらいドキドキする。 結局寝るまでいてくれたらしい翼先輩に、元気になったらお礼を言わなくちゃ。