視聴覚室に入り、美紅の隣の窓際の席に座った。


ここからはグラウンドが見えるから、結構楽しい席だったりする。


流れ始めたテレビを見ている人はほとんどいない。



先生がいないのを良いことに、みんな喋ったり、寝たりしてる。



…あたしも美紅と喋るけどね。





「ねぇ美紅、河合先輩のこと好きなの?」



「………うん」




しばらくの間があって、うなずいた。


きゃー、やっぱりそうなんだ!




「え、え、どこが好きになったの!?」



興奮気味のあたしに、らしくなく照れている美紅。可愛い!