「あともう1個聞いて」 翼先輩に言われて、我に返る。 「は、はいっ!どうぞ!」 「“好き”って言ってよ」 2人に聞こえないように、耳元で囁く翼先輩。 耳にかかる吐息に、心臓がバクバクする。 「好き……で、すっ…」 翼先輩はふっ、と笑ってあたしを抱き寄せた。 あぁもう、絶対顔赤い…。