「じゃあ…卒業したら、翼って呼んで」 「え…?」 「卒業したら俺は茉桜の“先輩”じゃないし。 翼って呼んでよ」 かぁぁっと顔が赤くなる。 だってそんなお願い、考えてなかったから。 「わかった…です」 「楽しみにしてるよ」 ポンポン、なんて頭撫でてくれちゃう翼先輩は、あたしを不整脈にしたいらしい。 ドキドキしすぎてどうにかなっちゃいそうだよ。