「はいっ!プレゼントです」 メモ帳を渡すと、それを見て笑う翼先輩。 「ははっ、券って……母の日かよ!」 さんざん爆笑する翼先輩を睨む。 「本当に何でもいいわけ?」 急にニヤリと笑った翼先輩は、あたしの髪を触る。 すっ、と髪に指を通す翼先輩。 耳に触れた手に、ビクッとする。