「翼先輩、手冷たい……」 「誰かさんのこと待ってたから」 悪戯っぽく笑う翼先輩が可愛い。 手が冷たくなるくらい寒い中、あたしを待っててくれたなんて嬉しい。 「クリスマスツリー、見に行きたいです」 「うん、行くつもりだった」 その言葉にまた、胸がほわっとした。