「何に感動したの」 「え…、全て?」 「…全くわからない」 翼先輩は冷めすぎなんだよ。 いつも通りのポーカーフェイスで麦茶を飲みながら、映画のエンドロールを見ている翼先輩。 「ホントに王子様みたいだった……」 って、まだ映画に浸っているあたしを見て、呆れた表情。