何も言わずにあたしの肩を抱き寄せた翼先輩。


……え!?



意味が分からなくて翼先輩を見つめてみるけど、やっぱり無言。


異常に冷たい目は、あたしの横の彼を睨んでいるようで。




「っ……」




翼先輩の目に耐えられなかったのか、パフェを持って立ち去った彼。


た、助かった……。
あれ、もしかして、助けてくれた?



その証拠に、彼がいなくなった瞬間肩から離れた腕。


ちょっと寂しくなったりして。言えないけど。





「あ、ありがとうございます!」



「…あんなの、適当にあしらっとけばいいんだよ」



「……」




翼先輩は慣れてるのかもしれないけど、あたしは慣れてないから…。



ビックリしたっていうか、テンパっちゃったんだもん。