「わ、夕焼けだ」 昇降口をでて言うと、 「もう夕方か」 って西原が言った。 学校をでてすぐの道に向かう。 そこは夕焼けがすごく綺麗に見える場所で、あたしのお気に入りの帰り道だ。 昼は昼で太陽の当たり具合が絶妙。 「-…あのさ、如月」 って西原の声と、 「茉桜」 って大好きな低い声が聞こえたのは同時だった。 夕焼けの綺麗なお気に入りの道。 ガードレールに座っている翼先輩がいた。