「お……重い…」 ヨロヨロしながらも自転車を必死で漕いでいるあたしを見て、後ろで笑っている翼先輩。 「大丈夫かー?」 「ぜっ……全然平気ですっ…」 フラフラしてやっとたどり着いた翼先輩の家。 「はぁ…はぁ……っ…」 着ているTシャツをパタパタしながら、肩で息をする。 「つか……れたっ…」 くくっと笑う翼先輩。 渡されたペットボトルを思いっきり飲む。