「大丈夫かな…?」 「そんなに心配しなくても大丈夫だと思うよ」 クスクス笑う河合先輩を見ても、安心できないあたし。 と、手の中の携帯が鳴った。 《だるい。見舞いは来なくていい》 一瞬、だるいっていうのがあたしへの言葉かと思って泣きそうになったけど。 すぐに体調のことだと気付いた。 《そうなんですか… どうしても行っちゃだめですか?》 《だめ。心配いらないから》 すぐに来た返信にはいつも通り絵文字がない。 でも翼先輩らしくて好きだ。