「翼が茉桜ちゃんを好きな理由、わかったかも」 「へ?」 「なんでもない」 笑う百合さんは本当に可愛い。 「あたしも新しい恋しよー!」 百合なら絶対、いい人が現れると思う。 「今度はちゃんと思ってること伝えて、正面から向き合う」 「はい」 「でも翼のこと傷つけたら奪うからね?」 「絶対絶対幸せにします!」 フルーツパーラーを出て見上げた空には、たくさんの星が輝いていた。