-ガタッ






聞いてくれてるかな。
そう思っていたとき、荒々しく開いたドア。






「何恥ずかしいことしてくれてんの」




「…翼……せんっ…ぱい……」





なんで涙が出てくるんだろう。


大好きな人がそこにいるだけで。



泣かないって思ってたのに。

可愛いあたしで言いたかったのに。







「翼先輩を好きになって……大袈裟かもしれないけど、毎日キラキラしてるんです。



翼先輩と一緒にいると、ドキドキするんです。


翼先輩のこと考えると、泣きたいくらい切なくなるんです。



楽しいことがあったら、翼先輩に話したいって思うんです。



悲しいことがあっても、翼先輩に会ったら元気になるんです。



どうしようもないくらい、好きなんです……っ!



翼先輩の彼女にっ……なりたい、です……っ」








もう、めちゃくちゃだ。


でも全部、本当。