「美紅、あたし……フラれてもいい “好き”って言ったら……本気で言ったら。 何か変わるかなぁ……?」 「うん。変わるよ。 ……変えてみせてよ」 ニッと笑って教室を出た。 どこにいるのかわからない。 でも今じゃなきゃダメ。 向かったのは誰もいない放送室。 マイクの電源を入れて、息を吸い込む。