「…あの、待ち受けとかにしたら……」 恐る恐る聞いてみる。 「何、屋上から突き落とされたいの?」 「まさか!!」 下手したら盗撮以上の犯罪が起きてしまいそうなので、待ち受けにすることは諦めた。 でもこっそり画面を操作して、翼先輩の写真を保護した。 なにか嫌な事があっても、これを見たら立ち直れるだろうな。絶対。 そしてもう一度窓の下を覗くと、もう翼先輩の姿はなかった。 昨日と同じだなって、少し笑えた。