「…バカみたいじゃん…」 1人で舞い上がって、期待して。 嬉しかったのも。 楽しかったのも。 ドキドキしていたのも。 舞い上がっていたのも。 あたし“1人”なんじゃん。 ポニーテールにつけていたシュシュを取ると、髪が顔にかかる。 ……彼女だって、決まったわけじゃない。 だけどあの人の顔を……飛びっきりの笑顔を、見ていたらわかってしまった。 あの人も翼先輩が好きだって。