あたしのために頑張ってくれたんだって。
何もなかったみたいに振る舞ってて目、ホントはすごく優しいんだって。
「……好き」
本当に、好き。
ていうか、“好き”以外に何て言っていいかわからない。
「頑張らなきゃ」
翼先輩がくれた参考書をめくり、問題を解いた。
翼先輩がこんなにしてくれたんだ。
だから、あたしが頑張らなきゃ。
「っあ、悪い。寝てた…」
慌てて起き上がった翼先輩。
「翼先輩、参考書ありがとうございます!」
「あぁ。なんか説明する?」
「…あ、じゃあこれ…お願いします!」
「了解」
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